「リスナーの皆さん、こんばんは、現在惑星ベジータで絶賛好評発売中『月刊SAIYA』のミニコーナー、『スーパーサイヤ人のお悩み相談室』、ラジオ出張所です。第二回のDJは初代スーパーサイヤ人の息子である孫悟飯と」
「悟天でーす」
「……ん…オラそんなに食えねえよ……うにゃむにゃ…(幸せそうな寝顔)」
「…………」
「……『オッスオラ孫悟空!』(声真似)」
「悟天、ナイスフォロー!すごく似てたよ!」
「まあ、昔っから父さんにさんざん間違われてきたから、これくらいはね……ていうか、なんでこれ、続いてるの!?」
「そりゃあ、前回が大好評だったからな」
「だれに!?トランクスくん泣いてたんですけど、いったいだれに好評だったわけ!?」
「ん?主にカカロット様親衛隊のみなさんに。ほら、こんなに応援のお便りが来てるだろ?」
「ぶっ、ごほっ、ごほっ!!ちょっ、まっ、カカロット様親衛隊ってアレ!?あの恐ろしくムキムキマッチョで日焼けした男の集団のアレ!?」
「それは、カカロット様親衛隊の中の、 カカロット様のお目に留まり隊のみなさんじゃないかな?もしくは カカロット様に蔑まれ隊のみなさんか…… カカロット様を愛で隊の人たちも色黒マッチョだったっけ?でもべつに、お父さんの親衛隊は、マッチョな男の人ばっかりじゃないぞ、悟天?老若男女問わずで、それはもういろいろな人が……。なんといっても人数多いからなあ、ボクも全部を知ってるわけじゃないけど」
「いやいやいやいや!なんでそんなに落ち着いてるのさ、兄ちゃん!ぶっちゃけキモイと思わないの!?あの手紙の山を今すぐゴミ袋に入れたいと思わないの!?」
「なんでって………ああ、そうか、悟天は知らないのか。まだ生まれてなかったもんな」
「え…なにを…?」
「お父さんがスーパーサイヤ人になりたての頃なんて、こんなものじゃなかったんだよ。まず家の周りは360度人垣ができてて、カーテンも開けられなかっただろ?電話も鳴りっぱなしだから、元から抜いておかなきゃだったし。よくおじいちゃんが怒って、人垣に気功波を投げつけてたなあ。その隙に、伯父さんが買い物に出たりしてね。お父さんの生写真も飛ぶように売れたんだよ?それで一度、テレビに出れば騒ぎも少しは収まるんじゃないかって、出たことがあったんだけど、あの時はテレビ局が開局以来始めて視聴率90パーセントを稼いだっていうんで、またいっそう騒ぎが加熱したんだよなあ(遠い目)」
「そ……、そんなことが……?」
「うん。サイヤ人て基本的に、テレビに興味ないからね。ほら、父さんもそうだけど、ドラマとかバラエティとか見ないだろ?だから視聴率はそれまですごく低かったらしいんだけど、お父さんが出て視聴率がぐっと上がって、それからテレビ放送も一気に人気がでたんだよねえ」
「まあ……、ゴールデンによくやってるもんな……、『これであなたもスーパーサイヤ人!』とか、『スーパーサイヤ人になるための百の心得』とか……」
「だろ?騒ぎがだいぶ収まったのは、ベジータさんがスーパーサイヤ人になって、王子様ファンクラブができたあたりかなあ。王子様ファンクラブができたらできたで、また、カカロット様親衛隊と対立しちゃって大変だったんだけどねえ(しみじみ)」
「……つかぬ事をお聞きしますが」
「うん?」
「兄ちゃんは親衛隊とかファンクラブとか……」
「あははっ!ないない、ボクなんか三番煎じだし、純血のサイヤ人でもないしね。ボクがスーパーサイヤ人になれたときは、静かなものだったよ〜(笑)」
「……あー、うん、そうだろうと思った。(やっぱり知らないんだな、兄ちゃん。 ──── 孫悟飯様をお慕いする会の存在を…!)」
「じゃあ、悟天も納得してくれたところで、今週のお便りにいってみようか」
「へいへい。えーと、住まいは書かれてないね、HNは『薬屋』さんからです。『もういい歳になる恋人がファザコンで困ってるんだが、どうすればいいと思う?PS.いい加減親離れしろ』って ──── うわっ!あちっ!あちちっ!なっ、なにすんの兄ちゃん!?オレの手をいきなり燃やすってどういうこと!?」
「ははっ、なんのことだい、悟天?(爽やかな笑顔)」
「なんのことって、いまハガキと一緒にオレの手にまでミニ魔閃光をぶっ放してっ!」
「やだなあ、何をいってるんだよ、悟天(朗らかな笑顔)」
「なっ、なにって、だからさあ…!」
「兄ちゃんは、そんなこと、してないだろ?(キラキラした笑顔)」
「…………ハイ、シテナイデス、オニイサマ……(突っ伏し)」
「うんうん、悟天ならわかってくれると思ってたよ、兄ちゃんは!」
「ったく、もー。……早く別れればいいのに(ぼそり)」
「ん?なにかいったか?」
「いえいえ、なーんにも」
「ふわぁ、よく寝たー」
「あ、おはようございます、お父さん」
「兄ちゃん、いま夜だから。珍しく起きたね、とうさん」
「んー……、悟飯の殺気で目が覚めた」
「す、すみませんっ!!」
「いやそこ謝るところじゃないから、とうさんが起きてるのが普通だから。そうだ、とうさんに答えてもらおうよ、さっきの相談!」
「はぁっ!?なにをバカなこといって…!」
「えーっとね、HNは『薬屋』で、恋人がファザコンで困ってるんだけどどうすればいい?って相談だったんだけど、父さんならどうすればいいと思う?」
「んん?…そりゃー、そうだなあ……」
「……(ごくり)」
「……(わくわく)」
「(頬杖ついたまま)別れちまえばいーんじゃねえ?
「えっ!?いやっ、それは…!その、おとうさん!!」
「ハイハイ、決まり!スーパーサイヤ人である孫悟空の結論が出たからね!『薬屋』へ、別れろって事でひとつヨロシクー!今後一切うちの兄から手を引いてくださいねー」
「ちょっ、ちょっと待て、悟天!!」
「それじゃあ、今週の悩み相談を終わります!みなさんまた来週!」
「だから待てって悟天!」
「まあまあ、兄ちゃんならいくらでも他にいい相手が見つかるからさあ。なにもあんな変態と付き合わなくてもいいじゃん、あんな変態と」
「変態を強調するな!あの人はべつにそんな変な人じゃあ…!」


(ぎゃいぎゃいがたがた、ばたん)










隠れブラコンな悟天を書きたかったんです。なのに気づけばこんなネタに!ベタネタ大好きなんですすいませんー!