そんなこんなで幼馴染。

 わりと知られてなくても幼馴染。

 朝には一人かけ、夜には二人消えてもそれでもやっぱり幼馴染。

 相も変わらずそんなヒビ。



「サイッテー!!」

 叫び声と張り手。被害者一名は、赤い屋根の鬼塚君。

 朝からドラマのワンシーン。そんな生活いつものこと、そんな鬼塚。


「見た見た見たか!?鬼塚に浅井がパッチーン!!」

 嬉しそうな顔でよってくるのはウメちゃん。
 
「また女変えたんだろ」

 呆れ顔で返すのは青い屋根の坂本君。

「今回は持ったほうじゃん?前のときなんて三日で別れてたし」

 指折り数えてみるのは江夏・更正後。

「かー、もったいないことするなあ!!浅井なんてボヨヨ〜ンやったのに」
「ウメは巨乳好きだっけ?」
「坂本は小さいほうがいいの?」

 朝っぱらから乳談義。難しそうな顔をしながら下ネタ三昧。そんなヒビ。


「俺もいっぺんでええからあないな生活を送ってみたいんや・・・」
「あんな女狂いな生活のどこがいいんだよ」
「いやいや、ハーレムは男の夢なのだよ坂本君」

 妄想につかるウメ。
 鼻で笑う坂本。
 したり顔の江夏。

「そうなってもお前らの女にだけは手えださんからな、安心しい」
「・・・・・・・・なんで人のモンに手を出すかな、あの男は」
「禁断の愛!略奪の愛!!障害は多ければ多いほど萌えるのさあ!!」

 ろくでもないことを言い出すのは江夏。

 しかし青い屋根の坂本は思う。


 あれは人のモンほどうまそうに見える、隣の芝生が青く見えるのと一緒だ。
 昔からそうだった。あのタチの悪い性格は直らなかったらしい。


 今日の味噌汁は具沢山・にんじん入り野菜味噌スープに決定。

 特に鬼塚にはたっぷりと、たあっぷりと入れてやろう。


「俺はダチは大事にするほうや!あとは女がいればマイハッピーハッピーワールドの完成やのに・・・!!」
「まー長い高校生活、いつかは華も咲きマショウ」
「そんな事言ってるうちにジジイだぜ、坂本」


 ダチの女だろうと先輩の女だろうとまるで気にも止めずに、手を出す男・鬼塚。

 おかげさまで今日も友達ナッシング。近づく男もナッシング。

 ビバ妬まれ人生。 


 唯一話す男といえば、こいつも問題児だ、黄色の屋根の葛西君。

 鬼塚とは違った意味で問題児、ろくでなし街道まっしぐら葛西君。


 そんなこんなで女の敵。そして男の敵。唯一のお友達は問題児葛西。

 そんな鬼塚。そんな彼の知られざる一面。






























「ああー!!また俺のに、俺のににんじんがー!!!」
「黙って食え、嫌なら飯抜きだ」
「天ぷらがうめえ〜」







 今日も仲良く一つ屋根の下。

 今日も懲りずに幼馴染。 















 ええと(滝汗)ごめんなさい。み、見逃して・・・!お空に返してあげて!(錯乱)