幼馴染





 都心のはずれに三軒の家。

 赤、青、黄色。信号と同じ屋根の色。

 右から数えて一番目に鬼塚さん、二番目に坂本さん、三番目に葛西さんのうち。


 三人は幼馴染。

 同じ病院で生まれ、同じ幼稚園に入り、小学中学と同じ校舎で学んだ幼馴染。

 そして今日、めでたく同じ高校に三人そろってご入学。



「乗ってくか?」

 あくびをかみ殺しながら坂本さんちの坂本君が家を出れば、葛西さんちの葛西君がちょうどバイクに跨ったところで。
 メットを差し出されて坂本君は首を振る。

「初日から停学くらう気かよ?」

 呆れながらに坂本が尋ねれば、黄色の屋根の葛西君は口だけで笑う。

「そんなヘマはしねえよ」


 そんなこんなで初登校。

 朝に一人足りないのもいつものこと。