そんなこんなで新学期。

 別々のクラスに別々の生活。

 そんなこんなで夜のご飯。


 三人そろって夜のご飯。


「あー!!坂本!おまえ、俺のににんじんを入れたな!!」

 騒ぎ出すのは赤い屋根の鬼塚君。

「文句いわずに食え。お前は栄養が偏ってる」

 シェフはいつも、青い屋根の坂本君。

「おでんがうめー」

 一人しみじみ食べているのは黄色い屋根の葛西君。


 三人そろって夕ご飯。ちっちゃなころからおっきくなっても夕ご飯は青い屋根と闇の下。



「ああ!俺のちくわが!!」
「お前のじゃねえだろ」
「今日のちくわは七個だったからなー」

 代わりに大根を食えといわれて逆切れするのは鬼塚。

 偏食の鬼塚。

「大根なんか食えるかー!!」
「いいかげんそのお子様味覚を直しやがれ!!」

 売られた喧嘩は買う葛西。

 無理やり売らせてでも買う葛西。

「うっさい!それ以上は外でやれ外で!思う存分やってこい!そのかわり」

 最終兵器は坂本。

「明日から飯抜きだ!!」

 台所を制するものは家庭を制す。かどうかは知らないが、煮立った頭を冷やすには坂本。




 そんなこんなで幼馴染。青い屋根の下に今日も夜がふけていく。